第1話 『後藤真希と合コンから芸能界へ』
第1章 ~生い立ちと出版への軌跡~
第1話 『後藤真希と合コンから芸能界へ』
私が作家になりたいと思うようになったのは
今になって思うと高校生の時のとあるキッカケからです。
私が通っていたのは男子校で、べらぼうに厳しい高校でした。
制服が学ランだったのですが、朝は髪型と首元を締めるホックをしているかを
抜き打ちで週に2~3回ぐらいチェックしてるような学校でした。
あと5分前行動は当たり前だから、その5分前に集合するのが当たり前だ。
それってただの10前行動だろってツッコミをしようものならぶっ飛ばされます。
さらには入学早々、地獄の赤城山洗脳合宿といったものがあったりなど、
それはもうとんでもない高校でしたよ。
今、言えることは後悔しかなったので、あの高校だけはやめとけです(笑)
無駄に忍耐力だけはつきましたけどね。
その頃、私は授業中によく考えていたことがあります。
自分の存在意義。
今振り返って見ても、ちょっと、いや……
かなり変わっていたと思います。
痛いと言われればそれまでですが、
自分にしかできない何かをぼんやりと考えながら窓の外を眺めてました。
……やっぱりちょっと痛いやつですかね。
そんなやつだから勉強にはまったく興味はなかったです。
ちなみにテストは一夜漬けで乗り切るタイプでした。
そんな無意味な日々の繰り返し……
しかし、とあることがキッカケで変わったんです!
では、ここからは当時を振り返って語っていきます。
高校2年夏。
とあるキッカケは思いがけない話から始まった。
「あのさ、合コンの計画があるんだけど来る?」
隣の席のKはニヤッとした。
「そりゃ行くけど、なに合コン?」
私はワクワクした気持ちを悟られないために冷静を装って訊いた。
「今回の合コンはヤバイぜ」
Kは私の質問に対してさらにニヤついて、もう体中から溢れ出していた。
「だから、なに合コンなんだよ?」
Kは思わせぶりに少しの間をおいて、喋り始めた。
「実は中学の時の友達が合コンしてくれることになったんだよ」
「で?」
「いやさ、それが条件付きなんだよな」
「だから、条件付きとかじゃなくて、合コン相手のこと教えろよ」
私はさすがにもったいぶったKの態度にイライラして、思わず声を上げてしまった。
「まあまあ、落ち着けって。実はさモーニング娘で第2次審査を通った女の子がいるんだけど、その子が3次審査で落ちたら合コンしてくれんだったさ」
「マジか。それなら絶対行くに決まってるじゃん」
ここでタイトルにありましたが、
この相手が後藤真希だったんですね。
結局、合コンする予定だった後藤真希は
3次審査で落ちることもなくモーニング娘に受かりました。
まさかあんなに有名になるとは夢にも思わなかったですけどね…
もったいない(笑)
まあ普通ならここでチャンチャンとなって、残念だったと諦めるのですが、
ここで私はなぜか閃いてしまったのです。
正直、悔しかったのもありますが、
芸能人になれば後藤真希にだって会えるし、
自分が求めていた自分にしかできないことができるんじゃないか。
そう思ったら居ても立ってもいられなくなり、
その帰り道に本屋に行って「De-view」という雑誌を買いました。
ちなみにオーディション情報が書いてある雑誌です。
そこで当時、加藤愛が好きだったのもあり、
同じ事務所であるムーン・ザ・チャイルドという芸能事務所に履歴書を送りました。
これがあっさりと書類選考を通り、
今でも忘れもしない渋谷にある宮益坂。
書類選考を通り2次審査の場所が渋谷にある宮益坂でした。
面接時間は17:00。
万全を期して渋谷の駅には16:30ぐらいに到着。
面接場所に着いたのは18:00。
えっ??
いや、完全に迷いました。
まあ、この時点でもう完全に諦めてました。
そして着いた早々に言われたのが、
「まだ面接やってて良かったね」です。
それも皮肉たっぷりの言い方で。
試合終了~~と思い、面接も特に緊張せずに適当にこなしたところ、
後日、合格の通知が来ました。
安西先生、諦めてすいません。試合終了ではなかったです。
(意味がわからない人はGoogleにて「スラムダンク 安西先生」で今すぐクリック)
いや、不幸中の幸いというか、諦めていたのでリラックスできたのが
逆に良かったのかもしれません。
こんなこともあるんですね。
そこで芸能人への道を歩み始めるのですが、
それはまた次回に話すとします。
次回のタイトルは
『第2話 ボッタクリ家庭教師と無気力人間』です。